6/25 JUNE BRIDE FES 2023『寄り道びより』にサークル参加いたします!
よろしくお願いいたします🫶
《イベント》
■06/25 JUNE BRIDE FES .2023【寄り道びより】
■サークル 滴滴答答
■スペース 東4ホール す27a
《お品書き》
よろしくお願いいたします🫶
《イベント》
■06/25 JUNE BRIDE FES .2023【寄り道びより】
■サークル 滴滴答答
■スペース 東4ホール す27a
《お品書き》
《新刊情報》
『セイレーンのバラッド』
■現代軸
■年齢指定
■元人魚の人間×人魚
■人魚とか吸血鬼とか狼人間とかがいる世界観で、二人暮らししてる縁巌です
■人を食うタイプの人魚なので二人とも倫理観はお察しな感じ
■モブが死んだり猟奇バラバラ殺人にあったりします
■攻めがちょっとだけ喘ぐ
■スリット姦/素股/イラマからのごっくん
■あまり生かせてませんが一瞬だけ身体だけおにしょたになる
■あまり生かせてませんが女装プレイ
■あまり生かせてませんが屋外プレイ
□頒布価格 600円
《サンプル》
『セイレーンのバラッド』
■現代軸
■年齢指定
■元人魚の人間×人魚
■人魚とか吸血鬼とか狼人間とかがいる世界観で、二人暮らししてる縁巌です
■人を食うタイプの人魚なので二人とも倫理観はお察しな感じ
■モブが死んだり猟奇バラバラ殺人にあったりします
■攻めがちょっとだけ喘ぐ
■スリット姦/素股/イラマからのごっくん
■あまり生かせてませんが一瞬だけ身体だけおにしょたになる
■あまり生かせてませんが女装プレイ
■あまり生かせてませんが屋外プレイ
□頒布価格 600円
《サンプル》
継国縁壱は大学のちょっとした有名人であった。あまり良い意味ではなく変人ともっぱらの評判だったのだ。存外に素朴な男であると縁壱と親しい者たちは皆一様に口にするが、素朴であることと変人であることは両立する。そのことは彼の友人たちこそよくよく理解しており「悪い人じゃない」と苦笑いするばかりであった。
もともと彼には友人が少ない。
一九〇センチを超える長身に鍛え上げられた体躯。後頭部で結い上げられた長い髪は毛先が赫く、炎のようにうねって背に流れている。そして平生は茫洋とした切れ長の瞳は、時に全てを見透かすかのような光を宿して見る者をたじろがせた。そして、彼と会った者が何よりも先に口にする彼の身体的特徴は彼の額の痣だった。彼は額に炎のような痣を持つ。その痣はまるで何かの文様のように――不思議なことであるのだが、まるでその痣が何か神聖なものであるしるしかのように思わせた。おまけに彼の周りにはなぜか生き物が集まる。彼が指を一本差し出せばその指には蝶がとまり、ベンチに座れば野良猫やハトが彼のそばで眠り始めた。生き物たちは、まるで縁壱のことを植物か何かだとでも思っているかのようだった。そのような縁壱の姿は人間の目にはあまりに異質に映った。加えて彼は表情豊かであるとは言い難く、話しかけるには気後れしてしまう。
近寄りがたく、忘れがたい。縁壱はそんな印象を持たれていたのだ。
さて、縁壱の数少ない友人の中の一人に煉獄という男がいる。彼は縁壱よりも二学年上の先輩にあたる。煉獄は正義感あふれる熱血漢で、友人想いの男だった。彼は口さがない者たちが広める噂話によって友人が不当に貶められることに非常に立腹して怒りを顕わにしていた。
中でも彼が我慢ならなかった噂話は『縁壱が人を殺した』というものだった。縁壱が二年生、煉獄が四年生の時のことだ。
噂の出どころは同じ大学に通う男子学生数人。彼らの話によると、深夜に縁壱が森――とある神社の境内に入っていくのを見たのだという。
(中略)
煉獄はその噂に我慢がならなかった。縁壱をろくに知らない者が出鱈目を言いふらし彼を貶めようとするのは恥知らずだと言って憚らなかった。しかし縁壱は全く怒っている様子もない。もしかしたらそのような噂が広まっていることすら知らないのかもしれないと思われるほどだった。しかし耳に入らないわけはない。
しかし、その噂はあることをきっかけにぱったりと消えることとなる。他でもない縁壱がその噂を一蹴させたのだ。煉獄と縁壱が学生食堂で定食を食べている時のことだった。縁壱の方を見ながら噂話をしている学生を睨みつけた煉獄は縁壱に訊いた。
「君はよくもまあそのように平然としていられるな。君だって、君にまつわるあの不愉快な作り話を知らないわけではあるまいよ」
するとカレーをもくもく食べていた縁壱はカチャンとスプーンを置く。
「落ち着いてくれ」
ゆったりとした声で煉獄を宥めると「噂話ぐらいは知っている。この俺が女を殺して森に埋めたという話だろう?」と言った。
縁壱の声は決して大きくはなかった。しかし、彼の低く落ち着いた声は学生食堂に響き渡った。しん、と静まり返る食堂を煉獄はサッと見回す。誰も彼らを見てはいない。しかし、誰もが彼らの話を聞いている。
それを気にも留めず、縁壱は微かに笑って話を続けた。
「女――というのはなかなかに面白い。髪が長いからだろうな」
その言葉に煉獄は目を丸くさせた。
「実は俺がやくざの下っ端で、それを知った女――あるいはそっち関係の愛人だったとか……ゆきずりの女を襲って抵抗されたから殴って気を失わせて森の中に捨てたとか……なかなか空想に富んでいる。そう思わないか?」
「わ、笑い事ではないだろう」
「だから、落ち着いてくれ。俺は少しも気にしていない。そのような噂話は直ぐに飽きられる」
「む……。しかし、君は悔しくはないのか」
「別に悔しいとは思わない。でも、煉獄がまるで自分のことのように怒ってくれているのは申し訳なく思っている」
「俺の事はどうでもいい。君自身の名誉のことだ」
「ううむ……ああ、ただ」と縁壱は言った。
「ただ、見られないよう気を付けていたつもりだったのだが、やはり『慣れ』というのは注意散漫になるものなのだな」
がちゃん、と誰かが食器を落とした。煉獄は「は、」と息だか返事だか分からない声を出す。
「いや、なに。ここだけの話だがな。俺は確かに森に行った。連れて行ってほしいと頼まれてしまったら俺は断れない」
「頼まれた?」
「そうだ。俺の――その……」
逡巡し言葉を見つけながら縁壱は続ける。
「俺の、【兄】。兄を連れて森に行った。兄は歩けぬ故、俺が運んで差し上げたのだ」
その時の縁壱の顔ときたら、瞳を潤ませ頬をほんのりと紅潮させ微笑んでいるではないか!
煉獄は見たこともない彼の顔に、あんぐりと口を開けて返事すらできなかった。
「兄上が森の奥にある湖で泳ぎたいと仰るから。昼間だと目立つから夜にお連れした。だが、着替えを忘れてしまってな。
……まさか兄上が服を着たまま湖に入るとは思っても見なかったから……。
いったん家に戻って着替えを取りに戻ったというわけだ」
だから置き去りにしたというわけではないぞ、と縁壱はどこか自慢げに言う。
「……つまり、その……君は、お兄さんを神社の湖に連れて行って泳いだ、と言うわけだな」
煉獄は何とか口にする。
「うむ。分かった……分かったぞ。しかしな、縁壱。それは、感心しない」
「そうだな。今回は大丈夫だったが、もしやすると湖で泳ぐ兄上を見られてしまったかもしれない。よく兄上にも言い聞かせておこう」
「そういう事では……うむ。神社の湖で泳ぐのは、その……いかがなものかと思うぞ。神社にも迷惑がかかる」
「産屋敷には自由にしていいと言われている」
産屋敷とはその神社を取り仕切る宮司の一族である。ちなみに余談であるがかつて煉獄の一族はその産屋敷家に仕えていた。ああ、産屋敷――彼が絡んでいるのか、と煉獄はこめかみを抑えながら唸る。産屋敷家の中でも縁壱と親しいものは確か現当主である耀哉の大叔父にあたる男だ。現当主に話が言っているのかは怪しい。
「泳ぎたいのならプールに行くといい」
縁壱はむむ、と眉をひそめ声を低くして言った。
「プールは他の人間がいるだろう。それではだめだ」
「なぜ」
「だって兄上は【人魚】なのだから」
そう言い放った縁壱の声は酷く甘かった。煉獄はくらりと眩暈がした。
その日から『縁壱が女を殺して森に埋めた』という噂はパッタリと聞かなくなった。代わりに縁壱は変人の他に奇人・狂人とも揶揄されるようになったのだった。
(中略)
ちゅぽ、と指を抜き去り巌勝の頬に口づける。唾液塗れの口は半開きのまま赤い舌をのぞかせていた。とろんとした目には薄く涙の膜が張られていた。
縁壱は唾液に濡れたその二本の指で下半身の縦に入った筋、先ほど弄っていたその場所を揉みこんだ。
「っ、ひ、〜〜っ」
びくびくと震える巌勝に構わず、縁壱はその筋の左右に指を置く。そしてゆっくりと、ちょきをするように広げた。くぱ、と開いたそこ。赤くひくひくと脈動する肉がのぞく。スリットだ。人魚はこのスリットと呼ばれる生殖孔に性器を収めている。そこに縁壱は唾液に濡れた指を容赦なく挿し入れた。
「ああっ!」
途端にあがる悲鳴は、甘い。ぬぷぷと肉に包まれる指。きゅうきゅうと締め付けられる。
「兄上のナカ、熱くてトロトロで……ふふ。俺の指はそんなに美味しいですか?」
巌勝はぶんぶんと首を左右に振って快感をやり過ごそうとしている。ぱたぱたと髪がシーツの上を舞う。口の中にじゅわりと唾液が広がった。縁壱は二本の指をばらばらに動かす。そして円を描くようにかき混ぜ、指を揃えてかぎ状にして内壁を引っ掻いた。そのどれにも巌勝は大げさなほど身体を跳ねさせた。
――もう一息か。
ぺろりと舌で唇をぬらし、つぷ、と爪の先まで指を抜く。それに安堵したらしい巌勝が全身の力を抜いた。胸を大きく上下に動かし息を整えている。それを確認して、縁壱は勢いよく指を三本まとめてスリットに挿し入れた。
「あ゛ぁっ⁈」
巌勝が目を見開き、背を弓なりに反らす。縁壱はその三本をばらばらに動かし内部をかき混ぜると、ばちゅばちゅと勢いよく抜き差しを繰り返した。
「や゛っ、あっ、ああ‼ あっ、ひっいっ、いっ、っ、い゛~~~~っっ」
最後に、巌勝は腰を上げるようにしながら、尾をビクビク跳ねさせ、カハッと息を吐いた。同時にスリットからはぶるんと触手のようなものが飛び出る。人魚の性器だ。
赤く充血し、ピクピクと震える巌勝のそれ。
「は……はは。かぁわいい」
思わず漏れた声は興奮で掠れていた。そんな縁壱を、巌勝は「うるさい」と顔を真っ赤にさせて睨む。
(中略)
海の底にいる時、縁壱はその顔の痣から『忌み子』と言われた。なかなか言葉を紡がなかったから、歌声の美しさが美の基準である人魚たちからは嫌われた。そんな縁壱を双子の兄は愛してくれていた。産まれた時から海を追放になることは決まっており、そのことに不満を抱いたことはなかった。しかし、唯一、兄と離れることだけが辛かった。
追放になってから出会った産屋敷という男は縁壱を人間にした。尾を持ったままでは陸では不便だろう、と言って。尾を失うことは恐ろしくなかったが、自分の臍の下ににょっきりと生えている二本の足を見た時、兄とおそろいではなくなってしまったことが寂しかった。
兄は美しい人魚だった。水の中で揺蕩う黒い髪も、銀とも紫とも見える尾と赤いヒレも、優雅に泳ぐ姿も、小さな口から紡がれる歌も、何もかもが美しい。そんな兄が「ばれないようにな」と言って手を引いて、月を見に水面まで連れて行ってくれたことが忘れられない。真っ黒の空にぼんやりと浮かんでいる月。銀色の月を見ながら、兄の鱗の色みたいだと思った。なんとなく、手を伸ばしてみたら、兄は「月には届かないよ」と笑ってぎゅうと抱きしめてくれた。
(中略)
「馬鹿にするな。擬態ぐらいできる」
そう言って巌勝は身を捩った。ミシミシと鱗の擦れるような、縄を引き絞るような音が響いた。そして現れたのは一糸まとわぬ姿の青年だ。
「ほら。できただろう?」
誇らしげに笑う巌勝を縁壱は頭の先からつま先まで、舐めるように見た。その視線に巌勝はたじろぎもしない。
「……兄上は、人間の身体をあまりご覧になったことがないご様子だ」
縁壱は言った。その言葉に巌勝は眉を吊り上げる。
「私の擬態がおかしいとでも?」
縁壱はふっと笑い巌勝に近づく。そして両手で彼の腰を掴み撫でまわした。鍛え上げられた巌勝の腰は太く、硬い。親指でするすると腹筋をなぞり、くるりと臍のくぼみを擽る。「んッ」と巌勝が小さく鼻に抜けたような声を漏らし「こら」と叱る。その声を無視し、下へと手の平を下ろしていった。
「ふふふ」
縁壱は笑う。巌勝の下腹――そしてその更に下。つるりとしたそこ。そこに毛はおろか性器すらもついていなかった。恥骨をもみこむように触れると巌勝の視線が揺れた。
(中略)
と、その時、縁壱が巌勝の腕を引く。林の中に連れ込まれ木に押し付けられた巌勝が文句を言おうとするが、それは叶わない。腔内までくまなく舐め回し息を奪うようなキスをされたからだ。同時に縁壱は巌勝のブラウスをブチブチとひきちぎるように開き、片方の乳首をぎゅうと抓った。
「ぅん゛っ?!」
呻き声すらキスに封じられた巌勝はじんじんとした痛みに悶えた。そんなふうに扱われたことなど一度もなかった。抗議するようにどんどんと胸を叩けば、それを叱るように乳首に爪を立てられる。
「っ〜〜!」
鋭い痛みに身をよじるが、同時に太ももの間に膝が押し当てられぐいぐいと股間を刺激される。
ずくりと腹の奥が重くなる。擬態により隠された場所がうずきはじめた。巌勝は慌てて縁壱の舌を噛み唇を離させる。
「ばかッ! お前何を考えている!」
小さな声で巌勝が訴える。しかし、縁壱は至って真面目くさった顔で「兄上からは男の姿が見えますか?」と訊いた。
「へ? あ……見え、る……」
夜目のきく巌勝には縁壱の身体越しにこちらを覗く男の姿がちらりと見えた。
「身長は一七〇センチほど…か? 中肉中背といったところか…」