2024/04/20 14時頃に『沈鐘挽歌』に頂いたWEB拍手コメントへのお返事です。
ありがとうございました!
この度は既刊『沈鐘挽歌』を手にとって頂き、嬉しいお言葉を送って頂きありがとうございます!
ラストシーンの縁壱についてですが、意図としては色々な可能性を残したままにするために敢えて曖昧な表現にしています。そのために第三者目線にしているため、答えとしては『妄想して頂いた全ての可能性』が正解となります!
……なのですが、一応基本設定やルート、本命の解釈は用意しておりますのでお伝えします。
まず、前提として白雪(龍)が巌勝に巻き貝を渡した時の『ここであった全てのことをすっかり忘れてしまう』というのは巌勝への意趣返しをするための説明です。なので必ずしもこの説明が正しいわけではありません。
白雪(龍)は恋する者=縁壱の味方で、それを邪魔する者=巌勝の事が嫌いだからです。
次に縁壱の記憶についてです。
帰還直後の縁壱は『すっかり記憶を失った』かのように振る舞います。しかしラストでは竜宮での記憶があることを仄めかしています。
こちらは『忘れていない』あるいは『巻き貝の力は完璧ではない』という二種類の可能性を残そうと思って書いています。この二種類では解釈はだいぶ異なるかと思いますが、そのうえで考えていた縁壱の設定としては
①記憶は失ってはいないが、巌勝の前では失ったように振る舞っている
②記憶を失ってしまったが徐々に思い出してきている
③記憶は失ってしまっており、断片的なものだけが縁壱の中に残された
この三つを意識して書きました。
ただ、私の中の一番の本命のような設定ですと任務直後は薄っすらとした記憶(歌や兄上の顔、恋心、誰かへの同情など)だけが縁壱の中に残っている状態です。そこから時間をかけて全てを思い出しており、かつ、巌勝が兄心ゆえに自分の中から竜宮の記憶を消したがっている事も知っています。ですから縁壱は記憶があることを決して言うことはありません。
一応このように設定を作りながらラストシーンは書きました。
ただ、ここは読んでくださった方に委ねようと思って書いたのでこれと言った答えはありません!
ですから、ラストシーンについて妄想して頂いてとっても嬉しいです。
(差し支えなければ、どのような風にお考えだったか教えていただけると、とっても嬉しいです…)
改めて本を手にとって頂いて、WEB拍手コメントをお送りいただき本当にありがとうございました!
(頂いたメッセージ)
こんにちは。沈鐘挽歌、とっても怪しくて、引き込まれるお話でした。最後の本文を拝読していて、よりいちはうたを歌っていました。結局、竜宮での出来事を思い出した、ということなのでしょうか?色々妄想の果てに、どうしても気になってしまい…もし答えがあれば教えてくださいませ
ありがとうございました!
この度は既刊『沈鐘挽歌』を手にとって頂き、嬉しいお言葉を送って頂きありがとうございます!
ラストシーンの縁壱についてですが、意図としては色々な可能性を残したままにするために敢えて曖昧な表現にしています。そのために第三者目線にしているため、答えとしては『妄想して頂いた全ての可能性』が正解となります!
……なのですが、一応基本設定やルート、本命の解釈は用意しておりますのでお伝えします。
まず、前提として白雪(龍)が巌勝に巻き貝を渡した時の『ここであった全てのことをすっかり忘れてしまう』というのは巌勝への意趣返しをするための説明です。なので必ずしもこの説明が正しいわけではありません。
白雪(龍)は恋する者=縁壱の味方で、それを邪魔する者=巌勝の事が嫌いだからです。
次に縁壱の記憶についてです。
帰還直後の縁壱は『すっかり記憶を失った』かのように振る舞います。しかしラストでは竜宮での記憶があることを仄めかしています。
こちらは『忘れていない』あるいは『巻き貝の力は完璧ではない』という二種類の可能性を残そうと思って書いています。この二種類では解釈はだいぶ異なるかと思いますが、そのうえで考えていた縁壱の設定としては
①記憶は失ってはいないが、巌勝の前では失ったように振る舞っている
②記憶を失ってしまったが徐々に思い出してきている
③記憶は失ってしまっており、断片的なものだけが縁壱の中に残された
この三つを意識して書きました。
ただ、私の中の一番の本命のような設定ですと任務直後は薄っすらとした記憶(歌や兄上の顔、恋心、誰かへの同情など)だけが縁壱の中に残っている状態です。そこから時間をかけて全てを思い出しており、かつ、巌勝が兄心ゆえに自分の中から竜宮の記憶を消したがっている事も知っています。ですから縁壱は記憶があることを決して言うことはありません。
一応このように設定を作りながらラストシーンは書きました。
ただ、ここは読んでくださった方に委ねようと思って書いたのでこれと言った答えはありません!
ですから、ラストシーンについて妄想して頂いてとっても嬉しいです。
(差し支えなければ、どのような風にお考えだったか教えていただけると、とっても嬉しいです…)
改めて本を手にとって頂いて、WEB拍手コメントをお送りいただき本当にありがとうございました!
(頂いたメッセージ)
こんにちは。沈鐘挽歌、とっても怪しくて、引き込まれるお話でした。最後の本文を拝読していて、よりいちはうたを歌っていました。結局、竜宮での出来事を思い出した、ということなのでしょうか?色々妄想の果てに、どうしても気になってしまい…もし答えがあれば教えてくださいませ